第3章 四角関係
カルマside
久しぶりに会ったあの子はすでに2人も虜にしてて
「ほんっとタチ悪いわ」
「ゆいなのこと?」
「そ、でも変わってなくて安心した」
「本気なの?」
「うん、もう離したくない、やっと言えてなんかすっきりしたわ」
「そっか、それならよかった」
「これからが勝負だけどね」
また意識してもらいたい
ゆいなを幸せにするのは俺がいい
俺以外できるわけない
今の俺なら絶対幸せにできる
あの頃の弱かった俺じゃないから
「まぁカルマの待ち受け今でもゆいなだしな」
「何で知ってんの…きっしょ」
「いやさっきから見えてたわ!気づいてないのゆいなくらいだぜ?!」
「…可愛いよね、ほんと。あの笑顔を守るのは俺がいい、だ か ら手出さないでね」
「お前相手にするわけねーよ!」
「はは去年告白しとけばよかったなそこまで好きなら」
「うるさい」
わかってた
わかってたけど勇気が出なかったから
やっと言えたし
今からでも遅くはない
あんな双子に負けてたまるかよ
どんなにすごいやつでも負けたくない
てか双子って趣味似てるんだね
双子と俺とゆいなか…四角関係?
いやゆいなに好きな人いたら五角になるか
どんな相手でもいい
ゆいなに選ばれるのは俺
そうなるように俺は俺のやり方で勝ちに行く
あの頃はただ興味を持って近づいただけだった
いつのまにか心が奪われていた
そこからは彼女の虜だった
「カルマ」
そう呼ぶ声が
「私も好き」
そう言って照れ笑う姿が
愛おしくてたまらなかった
またその顔を見たい
今度は離したくない
同じ過ちは犯さない
遠距離だし会えないけど頑張るしかないよね
さぁてどうやって意識させようか
あの鈍感ちゃんを