第3章 四角関係
「ゆいな…俺はやっぱりあの頃から変わってない。ずっと好きだったよ。今でも好きだよ、俺たちやり直そう」
「待てやおまっぐっな、なにするん?!角名!」
「侑と治が止めてなにが変わるの?」
「角名の言う通りや、これは2人の問題や。黙って見届けや」
「もう一度ゆいなと一緒にいたい。今度はアイツじゃない俺がゆいなを守りたいって思ってる。アイツみたいにマッハで助けに行くとかできないけど…俺はアイツに負けないくらいデカくなるし」
「それは無理だろ」
「僕も無理な気がする」
「殺せんせーにはなれないと思うぞ」
「お前らさ言葉の綾って知らないわけ?バカなの?」
「あはは言葉の綾でと殺せんせーになりたいって…あはははおかしいよ〜」
笑いが止まらなかった
するとカルマは力を入れてきて
「ちょっ痛いギブギブ!ごめんって!」
「ったく…人の告白バカにするってどうなの?」
「ご、ごめん、カルマが今でも好きだったの知らなかったし驚いた」
「そりゃ言ってないし」
「そうだよね」
返事言わなきゃ
私はどうなりたい?
そう考えると答えが出なかった
「返事は今すぐになんて言わない。これからまた意識してもらえたらいいし、それで返事ちょうだいよ。もちろん直接ね」
「カルマってそんなに待てる人?」
「当たり前じゃん、俺は別れてからずっと片想い拗らせてんだからさ」
「それもそうだね、じゃあまだ返事言わない」
「そうして」
カルマが優しく笑うから
思わずドキッとした
たまにするその顔
私の大好きな顔だった
「も、もう電車来るから!」
カルマはパッと私を離した
「だね、じゃあね」
「う、うん」
「侑くんと治くんも、告白邪魔してくると思ってたからありがとね黙っててくれて」
「おん、こちらこそありがとうな(ゆいなは渡さんで?)」
「ほんま楽しかったわ、また会えたらええな(負けへんからな)」
「またいつでもおいでよ(ゆいながいれば大歓迎だし)」
ピリピリしてる気がするのは気のせい?
なんて思いながらも
みんなで電車に乗り込んでたら
「ゆいな」
「ん?」
チュッ…
「「あ”!!」」
「じゃあね」
おでこに…おでこにキス…された…?