第3章 四角関係
貴方side
たくさん遊び尽くした頃には
みんな仲良くなってて
「ほな今日は楽しかったわ」
「俺たちもです。ありがとうございました」
「また会えたらええなぁ」
「それや!また遊ぼうな!」
みんなが仲良くしてくれたのが嬉しくて笑みが溢れた
「じゃあまた次の校舎手入れの日に!」
「おう!ゆいな頑張れよ!!」
「そっちこそ!」
電車がそろそろくるからさよならしてたら
カルマが私の腕を掴んだ
「あの日、言い忘れてたことあったから今言っていい?」
「え?うん」
「ゆいなが俺に別れよって言った時に好きじゃないって苦しそうで泣きそうな顔で言ってたの気づいてたのに俺は気づかないふりをした、ごめん」
予想外の話で目が見開いた
「別れる前から少し元気なかったのにも気づいてたのに、なんもしてあげられなかった。あの事件の日に気づいた、ゆいなはずっと助けを求めてたんじゃないかって」
カルマは苦しそうな顔で
「そんなこと考えたら俺はゆいなの目を見て話すのが怖くなった。俺が早く気づいてたらゆいな傷つかずに済んだんじゃないか、あの日と同じように笑っていられたんじゃないかって考えてた。でも同時に好きじゃないのに俺と付き合ってくれたんじゃないかって…」
「カルマのせいじゃないよ。別れた本当の理由はカルマと付き合ってていいのかわからなくなったの、それに家族のこともあったし自分に自信なくなったってだけ。ごめんね。ちゃんと言えばよかったね」
私はカルマの背中を優しく撫でて
「本当に好きだったよ、私はカルマのこと大好きだったよ。私に幸せをくれてありがとう、だからそんな顔しないでよ。あの頃の私は弱かったから余計にさ空回りしてたし、ね?カルマは悪くないよ、私が悪かったから」
笑いかけると
カルマは私を抱きしめた
あの頃より力いっぱいに
「「え”」」
双子が今までに聞いたことない声を出していた
私なんて驚いて声が出ないよ