第3章 四角関係
春高は東京ってこともあって
部もあと3日4日は東京に滞在するらしくて
私は監督に頭を下げてみんなに会いに行かせてもらった
数時間だけだけどね
「みんな!!」
「お、ゆいな!やっと来たな!遅刻しやがって〜」
「ごめんごめん!一応急いできたんだよ!?練習は午前だけだったから着替えずにすぐ…って聞いてよ?!」
「ははっ!まあおつかれ!来年は俺らも見に行くわ!行けたら!」
「待ってる、私は出ないけどね」
「ゆいななんか楽しそう!」
「え?」
「ゆいなが幸せそうでよかった、新しい父親には何もされてない?」
「なんかあれば私たちが力になるから」
いい友達を持ったな
私は笑顔でこたえた
「今は順調かな、今までの人とは違って誠実そうな人だったし」
「ならいいけど何かあったら言うんだよ?」
「私たちはゆいなの味方なんだから!」
「うん!ありがとう!!」
手入れが終わったら少しだけ教室の中で休憩
自分の席に座ってみたりして
少し懐かしむ
でもなんか変わらなさすぎてあんまり実感ないんだよねみんな
「ゆいな、試合お疲れ様」
「カルマ!久しぶり!ありがとう!!」
「久しぶり、元気そうだね。最近は電話してなかったしなんか元気そうで安心した」
「あはは心配性だなぁ、私は大丈夫!」
業は私の頭を撫でた
「いつまで東京いるの?」
「あと3日くらいかな?なんで?」
「いーやなんとなくきいただけ」
「なにそれ、カルマってときどき変だよね、あの頃から変わんないね」
「はぁ?なにそれ俺も変わりましたけど?おチビちゃん」
「チビじゃないし!150あるし!」
「140の間違いでしょ?かわいいよ〜おチビちゃーん」
「カルマなんて小さい方でしょうちにはもっと大きい人たくさんいるし〜」
「はぁ?俺が1番でしょ、最高の彼氏だったでしょ」
「まぁ楽しかったし好きだったけどそれとこれとは別の話だよ!」
「一緒でしょ」