第2章 双子
侑side
「かわええよなゆいなって」
「おん」
「えっ何急に」
「どうしたん?侑」
「いやかわええなって思ってさ」
「まぁ俺はわかるで」
「侑も治もさそれって恋愛的な意味で言ってる?」
恋愛なんて角名に指摘されて
俺らは首を傾げた
これが恋なのかはようわからんけどかわええなって思った
それだけじゃあかんの?
「まぁゆいなは喜怒哀楽はっきりしとるしな!クラスでも優しいしいい子やとは思うけどな!」
「そや!治と銀は同じクラスやん!ゆいなって頭いいん?」
「いいに決まってるでしょ、名門中から来たんだよ」
「そうやけどぉ」
「まだテストやってないからようわからんけど、悪くはないと思うな」
「前にノート見せてもらったんやけど見やすかったわ」
「そうなん?!ゆいなって完璧すぎひん?」
「まあなんか弱点とか知りたくなるよね」
ゆいなの弱点や
弱点が知りたいんや俺は!
そんで恥ずかしがる姿とかが見たいんや!!
いろんなこと試したけど普通に交わされた
「ゆいな〜弱点とかないん?」
「いっぱいあるよ?まあ教えないけど」
「なんでや〜教えてや〜」
「えー」
「じゃあ俺とサム間違えたら教えてや!」
「んーいいよ?」
「絶対やからな!」
「うんうん」
「角名ー!!カツラとかもっとる?」
「えっないけどなんで?」
事情を説明すると
「あー演劇部行けば?」
「それええな!!」
俺はサムを連れてカツラを借りに行った
「おおお!」
「これはわからんな」
「普段でも間違えられるのにこんなんなったらわからんわ!」
これは勝った
そう思って
ゆいなの前にでた
「ゆいな、準備はええか?」
「銀、私は自信に満ち溢れてるよ」
「これを見てもそれが言えるとええな、ほら見てみ!!」
俺らは2人で前に出て
ぐるぐると回って止まった
「あはは髪色でバレるからってカツラ被ったの?可愛いじゃんか、よし顔をよく見せて」
ゆいなはグイッと俺らの顔に近づいてきて
ドキッとした
いやドキッとってなんやねん!!