第2章 双子
「スピードは求めてないちゃんとやればええから」
「北さん…って!選手がボール磨かなくても!!」
「ええねんええねん、俺の趣味みたいなもんやから」
「で、でも!」
「信介はあれが通常運転やから気にせんでええよ」
「は、はあ…ならいいんですけど…」
「はあ?お前マジでありえへんわ!!」
「お前がありえへんねん!!クソツム!!」
「はあ?!!!!」
双子の喧嘩を止めるのは苦労する
「2人とも!」
「ゆいな、下がっとき、危ないからな」
「あ、はい」
北さんが居れば瞬殺なんだけどね
北さんの正論パンチを2人とも食らって正座なんかしてるし
「そんな面白い?」
「名物になりそうやなぁ」
「わっ角名!銀!驚かさないでよ」
「ごめんごめん、ゆいなが笑ってたからついつい」
「いいね、喧嘩するって、なんか侑も治も大きいくせに可愛いよね」
「可愛い…か?」
「邪魔でしょあの図体」
「えぇ?!2人ともどうなってんの!可愛いじゃんか!」
「そ、そうやな?」
「ゆいなの思考がわかんないわ、さすがだね」
「褒められた気がしないわ〜」
部活の交友関係はバッチリで
むしろみんないい人すぎるし気が合うし
一緒にいて楽しいし
「ほらほら!まだやれるでしょ!はい!角名サボった!プラス10ね!」
「お、鬼かよ…」
「角名ドンマイやんw」
「ぷっ」
「はい、侑と治もプラス10」
「なんで俺らもなん!?」
「サボってないで!?」
「おちょくったから」
「はぁ?!そんなありえんわ!!」
「いいからやりなよ〜」
「「鬼やぁ!!!」」
「ハァハァ…やっと終わったわ…」
「はいお疲れ、」
「ありがとさん、、」
「10分休憩ね」
「…なぁゆいなはできるん?」
「なにを?」
「こんなけ俺らにやらせとってゆいなができんとかないやんな?」
「あーなるほどね、中三の時鍛えてるしできると思うよ、明日のメニューは一緒にやってあげようか?」
「ほぉ根を上げてもしらんで」
「言ったからな!?絶対やで!!」
「今なら許してあげないこともないよ」
「無理せんほうがええんちゃう?」
「無理してないから、やってあげましょう!」
暗殺教室で鍛えたこの体を見せつけてやるんだから!!