第9章 宮侑
試合当日稲荷崎バレー部のみんなで集まることになっていた
「試合までには戻る」
「ほんまに付き添わんでええの?」
「うん、検診だし大丈夫!」
「なんかあったらすぐ連絡してや」
「うん、じゃあ行ってくるね」
ガララ…
「すまんな、はよ来てもうたわ」
「「北さん!!」」
「「お久しぶりです!」」
「2人とも元気そうやな、ゆいなどっか行くん?」
「病院に検診行くところです」
「ほな乗せてったる、車乗りや」
「いやいや!申し訳ないです!」
「ええって、大事な命が2つもあるんやから」
お言葉に甘えて北さんに病院の付き添いまでしてもらった
「どうやった?」
「大丈夫そうでした!」
「よかったわ、予定日いつなん?」
「2ヶ月後です!」
「もうすぐやなぁ、侑も気が気じゃないやろな」
「そうですね、ほぼ毎日電話かかってくるんですよ」
「仲良しやなぁ、名前は決めてるん??」
「侑と話してて候補はたくさんあるんですけど、今のところつむぎが1番かなぁって思ってます」
「ええ名前やなぁ」
なんて雑談しながらお店に戻る
「戻ったで」
「北さんありがとうございます!ゆいな手洗って座っとき」
「でも…」
「ええからええから今日は旦那の試合やで元気でおらなあかんやろ」
「ふふそうだね、ありがとう」
あとは他のメンバーが揃うのを待つだけだった