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あなたなら誰を選びますか

第9章 宮侑


「あ!おばちゃん見て!こいつが俺の後輩や!」

テレビに映る侑を楽しそうな顔で紹介する北さん
なんだか嬉しくてたまらない

「あらー!ほんまに治ちゃんと同じ男前やわー」

「あっ!アランくんや!!」

「せやろ」

からら…

「おいーす」

「!遅いですよー!もう試合始まってまいますよっ!」

「すまんて」

「おお北、焼けとんなぁ」

「北さんご無沙汰してますっ」

「おう元気そうやな」

「お久しぶりです、」

立ち上がって挨拶をしようとするとすぐに止められた

「ゆいなは座っとき」

「いやいや挨拶くらいさせてください」

「もうお腹も大きなってたんやなぁ」

「触ってもええか?」

「どうぞどうぞ」

「おお!蹴ったんちゃう?」

「ふふみなさんに会えて嬉しいみたいです」

「俺はもう準備万端すよ」

ばっ

ざっ

侑のユニフォームを着た治がでてきてみんな微妙な反応をしたというか反応しづらかった

「……ウン間違い無い」

「確かに間違ってはない」

「何も間違い無いけども」

「ややこしいねんっ!」

「はっはっはっはっはっはっ」

「治ちゃんおかかとネギトロもう1コずつちょうだい〜」

「はいよー!」

「あかん食べすぎてまうわ〜」

「ココこの前テレビで紹介されとったで」

「へぇ〜!人気店やんか〜!」

治のお店を大繁盛してるしみんなそれぞれの道でらしい職について今もまだ次の目標へ駆け上がる
過去じゃない今を見て更なる高みを描いて成長していった
“思い出なんかいらん”
そんな言葉が似合う人になった

「どや俺の仲間皆すごいやろ」

北さんのその言葉に2年の春高を思い出した
“孫の代まで自慢できる後輩になりますから”
うるっときそうになるとお腹の中でいつもより激しく動いた
この子が喜んでるんだ、この子もわかってるのかな?
そう思うと嬉しくて嬉しくてたまらない
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