第9章 宮侑
育休を取ってから1ヶ月が経った頃くらいにオリンピックが開催された、もちろん侑は日本代表に選ばれた
試合当日は稲荷崎のバレー部で集まることになった
「サム!!ほんまに頼むで!なんかあったらすぐ連絡するやで!!」
「わかっとるわ、ええからはよ行けや」
「ゆいな〜俺頑張ってくるでな?ちゃんとサムの近くにいるんやで」
「うん、侑頑張ってね」
私は侑が1人にするのを心配して治のところに預けられた
「おん、毎日電話かけるでな!」
「う、うん笑」
「ほなもう行くな」
「いってらっしゃい、愛してるよ」
「俺も愛しとるで、ゆいなとこの子もな」
優しくお腹を撫でて私を抱きしめて出て行く後ろ姿はお父さんそのもの
「ふふ」
「なんかほんまに親になるんやなぁアイツも」
「そうだね、成長してるね!嬉しくなっちゃう」
「せやな!ゆいなここにおるか?奥におるか?」
「ここにいるよ」
「ほんならここで座っとき」
「うん、ごめんねありがとう」
「ええって、大事なもん授かっとるんやから」
「ふふ元気な子生まれるといいなぁ」
「ゆいなの子やで?絶対かわいいで。それにアイツの血も入っとるんやろ?元気すぎるくらいや」
「だよねぇ、楽しみ。はやくあいたいなぁ」