第3章 encounter
あの人は確か…
リヴァイ兵士長。
リヴァイ兵長の噂は訓練兵時代からいろいろ聞いた。
人類最強だとか、冷徹だとか、鬼だとか。
噂に違わない人みたいだ。
「リヴァイ。
ソフィアを不必要に怖がらせるな。」
エルヴィン団長にそう言われたが、不機嫌そうに私を睨み付ける目だけはそのままだった。
「ソフィア。
私達は調査兵団だ。
常に新しい才能と可能性を求めている。
新兵だろうがなんだろうが、新しい可能性は試す。」
「…………そんな。」
「ソフィアは戦うために調査兵団に入ったのだろう?
剣を振るうだけじゃない、君は知性という武器で、戦うことが出来るのでは?」
「…………………。」
拒否権はないのだと悟った。
「ソフィア、いいね?」
意を決してうなずく。
「………わかりました。」