第3章 encounter
「3週間後の壁外調査に、ソフィアを含めた新兵が参加することは知っているだろう?」
「………はい。」
「ソフィア。
君に作戦立案に参加してもらいたい。」
思考が止まった。
「……………え?」
「だから、作戦立案に参加してもらいたい、と。」
エルヴィン団長が念を押すようにもう一度言う。
新兵の私が…作戦立案?
「…………そ、そんなこと出来ません。」
「どうしてだね?」
「私は、まだ調査兵団に入ったばかりの新兵です!
そんな私が、作戦立案だなんて、足手まといになるだけです!!」
「……ソフィアといったか?
お前の思いは関係ねぇんだ。
いいからやれっつってんだろ。」
初めて聞くゾクリとする冷たい声。
華奢で小柄な男の人が、腕を組みながら私を睨み付けている。
端整な顔付きで、表情は全くない。