第5章 *LIB ナイトメア・ビフォア・クリスマス*
スカリー『ああ!エペルさん、セベクさん。お会いできて嬉しい。この出会いに感謝いたします。どうぞよろしく』
チュ
エペル『おげえっ!』
チュ
セベク『なんだ貴様は!!許可もしていないのに手に接吻をするな!!!!』
突然スカリーに手の甲へのキスを受け、二人はぞわりと鳥肌が立たせた。どん引くエペルと怒り散らすセベクをよそに、スカリーは続いてユウたちの元へと歩み寄る
スカリー『ユウさんとグリムさんも改めてよろしく』
チュ
グリム『こいつ!オレ様の自慢の毛並みにちゅーしやがった!』
チュ
ユウ『Oh…あ"〜.....でもまあ紳士的、な人なんだよ多分(あんま嬉しくねぇ)ん?ってことは...』
スカリー『さん..ああ、貴女の愛らしい名前を呼べることに感謝します。そして先程の温かいお言葉にも多大な感謝を。改めてよろしく、麗しく素敵で優しいお方』
チュ
『!!ぁぅ..//』
大きな骨ばった手が小さく柔らかい手を取り、真っ白な肌の甲へとキスを送る。すっぽりと収まるあまりにも小さな手にうっとりしながら、スカリーはもう一度キスを落とした
スカリー『おや、照れてしまいましたか?頬を染める貴女もまた素敵だ』
『あり、がと..//』
最初に合った時はしっかりと見ていなかったスカリーの端正な顔立ちに真正面から見つめられ、は頬の熱をそのままに視線をそらした
ユウ『ちょっと、いくらなんでも馴れ馴れしすぎじゃない?いい加減この子から離れてくれますか?』
『ユウ..』
ユウ『ほら、ハンカチ貸してあげるからこれで綺麗にしようね』
ポケットに入っていたハンカチで二度も受けたキスの跡を拭っていく
『ユウ、ヤキモチ焼いてるの?』
ユウ『..分かってて聞いてるでしょ』
『んふふ、ごめん。でもあの人、きっと悪い人じゃないよ』
ユウ『どうだかね』