第5章 *LIB ナイトメア・ビフォア・クリスマス*
『リドルさんもトレイさんもエペルも無事で良かった。んふふ、3人もカッコいいね』
トレイ『お前もよく似合ってるぞ。髪につけてるのはリボンか?モノクロだけど細かな模様が綺麗だな』
ふんわり結い上げた髪を纏めるリボンに手にとると、嬉しそうには耳を揺らした
『んへへ♪』
エペル『チャンのその格好、ふわふわしててすごく可愛いね』
リドル『同感だね。とにかく君に怪我がないようで良かった。ここからは僕たちから離れてはいけないよ。いいね?』
『ん』
『ヴィルさんすごく綺麗でカッコいいね』
ヴィル『..あんた、あたし達のところに来る間に誰かに呑気だって言われなかった?』
『言われた』
ヴィル『こんな知らないところに飛ばされた上に、知らない服に着替えさせられて..ちょっとは警戒心っていうものを持ちなさい』
軽く叱るものの、アメジストの瞳はを心配しながら無事であることへの安堵も含んでいた
それを知ってか知らずかシュンと落ち込みながら"ごめんなさい"と言うと、温かい手が優しく頭を撫でた
ヴィル『今はあんたが無事で良かったわ』
『〜♪』
心地よく撫でられていると、ふと視線を感じヴィルの隣を見上げると、無言で見下ろすレオナと目が合った
『レオさん...ぁ、ぁぅぅ』
レオナ『どうした?』
『....レオさん、すごくカッコいいからビックリした』
周りと同じようなフォーマルな格好。更にかき上げられた前髪と左目を覆う眼帯が、普段の緩く制服を纏っている彼とは全く異なり、驚きと同時にトクンと鼓動が甘く高鳴る
不可抗力で変わった服装だったが、自身の姿に見惚れて頬を染める様子に、レオナは今まで放っておかれて下がっていた少し気分を良くした
レオナ『気に入っていただけたようで何よりだ』