第5章 *LIB ナイトメア・ビフォア・クリスマス*
リドル『これは..鼻の光る、犬!?』
アズール『犬!?これは犬なんですか!?』
ジェイド『耳があってワンと鳴いているので、犬ではないでしょうか..!』
ヴィル『よく見たら鼻がカボチャだわ..しかも足がない!』
ユウ『透けて飛んでるし』
『でも可愛い』
ゼロ『??ワンワン!』
『ぇ、わわわっ!』
ゼロと呼ばれたゴーストの犬(?)に飛び掛かられ、思わずその体を掴むが透けているため触った感触はほとんどなく、手はするりと空をきった
ペロペロ
『わっ..んへへ、くすぐったいよ』
ゼロ『ワンワン♪』
小さな舌で頬を舐められ身をよじるが、よほど気に入られたのかそれは止まることなく、カボチャの鼻でツンと突かれたりとじゃれつかれた
ユウ『めちゃくちゃ人懐っこいね。大丈夫?』
『んむむ..くすぐったいけど、可愛いからいい』
ジャック『おやおや、相当好かれてしまったようだね。初めての人にここまで懐くのは見たことがないよ。でもゼロ、そろそろやめてあげないとその子が困ってしまうよ』
戻っておいで、と呼びかけるとゼロは最後にもう一度鼻をくっつけると、ガイコツの元へとふわふわ戻って行った
スカリー『..ほ..ほんもの..?本物の..ジャック・スケリントン様..?』
ジャック『ん?僕のことを知っているのかい?』
スカリー『も..もちろん!!
..でございます!』
ユウ『(今、素が垣間見えたような..)』
スカリー『ジャック・スケリントン様!貴方様のご高名はかねがね伺っております!』
イデア『かねがね!?拙者、完全に初耳ですが!?ジャック・スケリントンなんて名前、見たことも聞いたこともない!』
エペル『わも!こったばげもん初めて見だ!!』
ユウ『知ってる?』
『ううん』
スカリー『ああ、嘆かわしいことだ。ジャック様、不勉強な彼らをどうかお許しください』
リドル『むっ、不勉強だって?』
トレイ『スカリー。君はこのジャック・スケリントンとやらの存在を知っているのか!?』
スカリー『もちろんでございます!我輩の憧れのお方ですから!おっと..失礼、取り乱してしまいました。まずは大切なことをお聞きしましょう
貴方がたは、ハロウィンをご存知ですか?』