第1章 ランウェイ☆パニック(レオヴィル)
マジコレ会場には、全国からよりすぐりのモデルたちが集められ
華々しい雰囲気で溢れていた
ヴィルのような男子高校生から、ジャックのような狼の獣人、
ダンディーなイケオジなど様々なジャンルのイケメンが揃っているが
1人イレギュラーに放り込まれたレオナも負けてはいなかった
「おはようございます、マネージャー」
「おはよう、ヴィル。突然無理言って悪かったわね。」
「いいえ、全然ですわ。紹介するわね、こちら学友のレオナ…」
「レオンです!」
レオナの食い気味の自己紹介に一瞬目を丸くしたヴィルだったが
すぐに察した
この会場に夕焼けの草原の第二王子レオナがいると分かれば
奇襲や拉致などがないとも限らないし
いくらレオナが防衛魔法が得意だといっても
一般人に被害が及びかねない
「そう、レオン君ね。想像以上の男前だわ。やっぱりヴィルに頼んで正解ね」
「恐縮です。さ、レオン。控え室に行くわよ」