第1章 ランウェイ☆パニック(レオヴィル)
そして午後7時を回った頃レオナはようやく解放された
「今日のところはこれで勘弁してあげるわ。アタシはあんたと違ってやることがたくさんあるから。明日も扱くからちゃんと来るのよ。はい、お疲れ様」
「ヴィル…てめっ…。覚えてろよ」
レオナは息絶え絶えにヴィルの部屋を後にし
自室に着くとそのままベッドに沈み込み
深い眠りに落ちる
「レオナさん失礼するっスー。今日のお夜食は…って寝てる。
うわ、なんスかこれ。」
掛け布団からはみ出したレオナの足は痛々しく皮がめくれ
所々血が滲んでいた
(そう言えば今日部活に顔を出せないって言ってたッスけどバルガス先生にしごかれたんスかねぇ…。でも運動場にいなかったし…。それともクルーウェル先生にこき使われた?ま、何にせよ俺には関係ないッス)
ラギーは静かにドアを閉め、再び戻ってくると
寝起きでも食べられるようにとサンドイッチを
テーブルに置く
『レオナさんへ。気持ちよさそうに寝てるんで起こさないで行くッス。足の傷は治療魔法で治しておいたッスよ。報酬は高くつくッス。ラギー』
という書き置きを残して