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twst妄想垂れ流し置き場

第1章 ランウェイ☆パニック(レオヴィル)



放課後
レオナは運動場ではなくヴィルの部屋にいた

「いい?明後日までに動きを覚えるのよ。まずはアタシと一緒に歩くわよ。普段はぐうたらなアンタだけど地頭はいいから出来るはずよ」

ヴィルの余計な一言にグルル…とレオナは喉を鳴らし
渋々ヴィルの隣に立つ
さすが高身長&顔面国宝組というだけあって
ただ隣に立っているだけでかなりの迫力がある

「じゃあ、歩くわよ。まずはお手本を見て頂戴」

ヴィルはさっと襟を正すと歩き出し
数メートル進んだところでターンして戻ってくる
それをよそに、レオナは退屈そうに
お尻を掻きながら大きな欠伸をひとつ
美貌の圧制者と恐れられているヴィルを前に
そんなことができるのはレオナだけだ

「信じらんない!時間がないというのに、よくそんな態度でいられるわね!?」
「あぁ?ただ歩くだけでいいんだろ?そんなの当日にちょっと姿勢に気をつけりゃいいだけだろうが」

レオナの舐め腐った発言に、ヴィルは平手打ちでも
食らわせてやりたいところだが、今はレオナも
顔を含めて商品のためグッとこらえる

「そんなに言うなら今すぐ歩いてみてよ。出来次第では、今日は練習から解放してやってもいいわ」

そう言った束の間
レオナのウォーキングにギョッとし
ヴィルらしからぬ表情が浮かぶ

レオナのウォーキングは猫背に加えてがに股で
どこからどう見ても輩そのものであった
ライオンの獣人であるため、多少のことは目をつぶるとは
言ったものの、ヴィルの事務所が着る予定の衣装は
上品な大人の男性をテーマにしたもので
これではブランドのイメージが損なわれかねなかった

「…アンタ、今すぐラギーに連絡をしなさい。今日はみっちりしごくわよ」

バックに般若のお面が見えるほどのヴィルの形相に
さすがのレオナも反論できず
今日は訳あって部活に顔を出せないから
適当に自主練でもさせておけと連絡をし
ウォーキングを再開する


「違う!」
「もっと優雅に!軽やかに!」
「猫背!!!」

度重なるヴィルの怒号に、レオナは逆らう気力も失われ
ヘロヘロのボロボロだった
肉体派揃いのサバナクローのトップでさえ
普段と違う動きはキツいものがある
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