第1章 【本編9章:甘党より】 初体験
思わず声を抑えようと口元を押さえるが先生によって剥がされる。
「……我慢すんなよ。」
「だ…って、恥ずかしい…」
指が胸に埋もれていくたびに脳の奥から温かい何かが漏れ出すようで、それが私の体を火照らせる。初めての感覚に頭が変になりそうだ。
縋るものが他になくて思わず先生の服をキュッと掴む。
「そういう可愛いことするから意地悪したくなるんだって…。」
先生の暑くなった吐息が耳にかかる。やがて口元は下に落ちて行く。背中に手を回されたので少しだけ浮かせるとパチンと音が鳴ってブラジャーのホックが外れた。
そして胸元に唇が落とされ触れるだけのキスから中央の赤い部分が啄まれた。
「…ん…っ……!」
先程の溶けるような感覚とはまた違う刺激に襲われて思わず体がビクンと跳ねる。くすりと笑った先生の息がかかって心臓の音が早まる。
「下、ゆっくり触るよ。」
私の乳首を下でゆっくりと転がしながら先生は布越しに秘部へと触れる。頭がふわふわして何かがじんわりと溢れて行くのががわかる。
「…なんか、変な感じっ……」
「ん?気持ちいい?……直接触ろうか。」