第1章 【本編9章:甘党より】 初体験
ベッドに移動するとき、先生はお姫様抱っこをしてくれた。運ばれているとき先生の心臓の音が聞こえて、ドクドクと少し早く脈打つのがわかってたまらなく愛しく感じた。
私をベッドの上へ優しく寝かせてくれた先生は私の服に手をかける。
「腕上げて?」
言われるがままに腕を上げると慣れた手つきで先生がTシャツを脱がせてくれる。…なんでこんなに上手なんだろう。
なんだかヤキモチを焼いてしまう。私は初めてなのに…。
少しだけ寂しさを覚えた私は先生の首に手を回して抱きついた。
「……先生は私のなんだから。」
頬を膨らませた私を見て初めは驚いた顔をした先生だが、そんな私でも受け入れてくれたようで先生は嬉しそうに笑った。
「何?ヤキモチ?…可愛い。」
「ひゃっ…!?」
くすりと笑った先生は抱きつく私の耳を下から上へと形をなぞるように舐める。そしてそのまま耳元で呟いた。
「…大丈夫、今からどんだけ僕がのこと好きかわかるから。」
「あっ…待って…っ……」
「だーめ、待たない。が不安にならないようにちゃんと教えてあげないと。」
そう言って先生は下着越しに私の胸に触れる。正面からではなく、下の部分を優しく掴み、人差し指、中指と順番にゆっくりと私の胸の中に沈めていく。
何度かそれを繰り返すうちに気がつけば私の息は乱れていて次第に声が漏れてしまう。