• テキストサイズ

烏たちの帰る場所。【ハイキュー!!】

第6章 出会い頭の瞬き


「…で?こんなところで突っ立って、君たちいつになったら帰るワケ?」

…母さんも、おばさんも待ってるんだけど。
と、めちゃくちゃ不機嫌な月島が二人を探しにきた。

先に保護者ズ達と合流したものの、二人がなかなか来ないので回収係に任命されたとのことだった。

「強烈な先輩と美女に勧誘されてた…」

ぽつりとは報告すると力なく貰ったビラを掲げる。

「男子バレーボール部…ふーん。」

山口はまだ顔を赤くして項垂れている。それを見て何かあったな、と察した月島はボソッと呟いた。

「犯人探しはおいおいってことで…帰るよ」

月島はの頭をぐしゃっと撫でて、山口の腕を引っ張りまたズンズンと先に言ってしまう。

「待ってよ。ねぇ、けーくん!」

「…」

パタパタと追いかけてくるの足音を聞いて、付いてきていることを確認する。

「ねぇ、山口。ホント、しっかりしてよね…」

「ごめん、ツッキー」

「は、ぼーっとしてて何も分かってないんだから」

ちゃんと目を光らせておかないといけない。
ぽやぽやの幼馴染をどっかの誰かに掻っ攫われないように。
こっちは何年も待ってたんだ。
そんなこと許せないし、許す気もない。

月島は固く胸に誓ったのだった。
/ 37ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp