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【イケメン戦国】リクエストアンサー作品(仮)

第3章 ~どいつもこいつも~


何やら愉快だ。
「ああ。だが、俺の物であるなら他への心がわりも他からの横槍も許容出来ぬのは当然だ」
やわい頬を撫で、額と瞼に口づける。
思わず目を閉じた夜長の髪をもう一度撫でた。
「言っただろう?俺の言葉は全て事実と決定事項だ。貴様は俺の物だと言えば、それは当然事実であり決定事項。……心がわりは許さんぞ」
そっと目を開けた夜長は困ったような顔で目を濡らしている。
頬が僅かに紅潮し、恥ずかしそうな声でそっと言う。
「そんな事、もうあり得ないって……分かってらっしゃるでしょう」
甘い声に信長は笑みを深め、「分かっているが、貴様はすぐに目の前の事に囚われるからな。躾だ」とやや意地の悪い目で言い、焦らすような手つきで背を撫でおろす。
夜長の手が首に回ると信長は触れるだけの口づけをし、「俺を動揺させた褒美に、今宵は声も嗄れるまで抱き潰して遣る」と、低く睦言を囁いた。
獰猛な熱を孕んだ赤い目に夜長は唇を結び、けれどすぐにくたりと身を任せる。
「私は動揺させられっぱなしなのに」
小さな抗議を一笑し、長い夜の手始めに、深く口づけて戦慄くように零れる甘い声と吐息を存分に奪った。

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