第4章 邂逅への誘い
鶯丸が去ったあと。
残りの仕事を終えると、歌仙も自室に戻っていった。入浴などを済ませ、あとは寝るだけの態勢になる。
と、自分のスマホが小さく震えた。
仕事関連の通知だけバイブレーションするよう設定してあるので、仕事関連のはずだ。こんな夜更けになんだろうか。
ディスプレイを明るくすると、新着メールが1件。
知らないアドレス――ほかの本丸の審神者からのメールだった。
メールを開くと、やはり知らない名前だ。だが、所属サーバーと本丸の号数にどこか見覚えがある。
「……あ、今日の演練の審神者さんだ。なんの用だろう」