第8章 碧い瞳に魅入られた。
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クスクスと笑う夏油。
面倒臭そうに見てる硝子ちゃん。
さっきと同じで凄い顔で見る歌姫。
「おい!見てんじゃねえよ!」
「フフフ、悟にも春が来たんだね」
「おめーは俺の母ちゃんかよ!」
騒ぐ2人を見て硝子ちゃんは呆れたみたい。
おやすみなさいと声をかけられて
部屋から出て行ってしまった。
「とりあえず、私たちも寝ようか」
私がそう言うと、2人とも大人しくなって
自然と解散の流れになった。
歌姫と今日寝る部屋に向かう。
「……………雪奈、私に
気遣わなくていいからね。
好きなら好きで付き合っていいから」
「なんでそう思うの?」
「なんか……勘?」
「何それ」
部屋について、お互いすぐに寝る準備をした。
歌姫はそれ以上何も言わず
おやすみと言って布団の中に入った。
なんか、少し寂しいな。
今日は色々ありすぎて寝付きが悪い。
いつもなら速攻で寝れるのに。
ぼーっとしながら携帯を見てたら
五条からメールが入っていた。
"もう寝ました?"
あちらも寝てないようで。
暇だったので返信をしたらまたすぐ届いた。
"寝てないなら、少し会いませんか?"
まだ寝ないし、行かない理由もなかった。
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