• テキストサイズ

純愛こそ、呪い。〈 呪術廻戦 〉

第8章 碧い瞳に魅入られた。




歌姫が言うほど悪いやつでもないらしい。
口は悪いけど情に熱いと言うか。


「………連絡先の交換くらいなら良いよ」

「え、マジで!?」

「付き合いはまだしない」

「まだ、か。それでもいいか。
じゃあコレ終わらせたら交換して下さい」

「うん、いいよ」


意気揚々と皿を拭きあげる五条を見て
やっぱり歌姫が言うほど悪いやつじゃないかも
なんて思った。

少し微笑ましく見ていたら
皿を渡し損ねてしまい、1枚割れた。


「っあ、ごめんなさい!
片付けます………っ!」


大きいから大丈夫だろう、なんて思って
触った皿で運悪く指を切ってしまった。

こういう時、反転術式使えたら
さっと治せちゃうんだろうな。

絆創膏を取りにいこうとしたら
五条に手を握られる。


「………何?」

「いや、俺も出来るかなって、反転術式」

「もしかして出来たことないのに
やろうとしてる感じ?」

「そう」


凄い、クレイジーだ。
普通出来たことないのにやろうなんて
試みないでしょ。

指は少し痛いけど、笑えてくる。

/ 114ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp