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純愛こそ、呪い。〈 呪術廻戦 〉

第7章 君が私の煇。Ⅱ




呪詛師として生きるのは
思ったよりも気楽だった。

猿の言葉が分からないから住む家は
傑が用意してくれた。

傑は、自分の家族にも手をかけた。


「………良かったの?」

「親だけ特別って訳にもいかないだろう?
それに、もう私には家族がいる。
そこには雪奈、君も入っているんだ」

「そう言う恥ずかしい事
サラッと言うの反則だよね」

「いやかい?」

「全然、好き」


あの日以来、お互い吹っ切れた様で
高専にいる時よりも元気だった。

流石に傑ばっかりに任せてられないと
久しぶりに買い物に出た。

周りには猿、猿、猿。

人の皮を被った何かが大量にいた。
気分が悪い。


「—————雪奈」


聞き覚えのある声の先を見た。


「…………久しぶりじゃん、悟」

「なにがあったんだよ、傑と」

「知ってるんでしょ、何があったか。
聞く必要なくない?」

「だから!なんでそんな事したかって
聞いてんの!なんで…ッ!」

「……悟はさ、猿と共存はできると思う?」

「……………は?」


何かを言いたかったらしい悟の携帯に
誰かから電話が来た様でそれに出る。

もう、言う事もないし、逃げよう。

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