第7章 君が私の煇。Ⅱ
.
「一緒に……悩みたかった」
「ごめんね」
「傑は、私に気を遣いすぎ」
「ごめん」
「これからは……そう言う話しでもして。
痩せてく傑を見るのも、そんな事で悩んで
苦しんでる傑を見るのも辛い」
「………ありがとう、雪奈。
今日は、もう寝よう。続きは明日だ」
話を切り上げたかったのか
急かされベッドにまた連れて行かれた。
いつも通り子供の様に寝かされる。
「おやすみ、雪奈」
「……傑、1つだけいい?」
「おや?おやすみって言ったんだけどな。
いいよ、何かな?」
「傑は……どうしたい?」
「私?………どうしたいんだろうね」
傑もそれで悩んでいるのだろう。
酷な事を聞いてしまった。
「……ごめん、おやすみ」
「いいんだ、ありがとう、聞いてくれて」
お互いに少し気まずいまま
その日は眠りについた。
.