第7章 君が私の煇。Ⅱ
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シャワーから戻ってきたら傑が
飲み物を持って待っていた。
「おかえり、冷やすと良くないから
常温だけどお茶があるよ、他のでもいいけど」
「ううん、お茶がいい、ありがとう」
「どういたしまして。
さて………どこから話そうかな」
私にお茶を出した傑は
とても居心地が悪そうに、口を開いた。
「最近、たまたま九十九さんに会ったんだ」
「え!!あの特級の!?凄い!」
「彼女は悟に会いたがってたんだけどね。
そこで色々言われたんだけど………
というか……その……」
「………言いづらい?」
「そうだね、君に失望されるかもしれない」
「とりあえず言ってみてよ。
聞かなきゃ分からないよ」
「こんなに言いづらいのに、君は。
………天元様の事は聞いただろう?」
「……うん」
「その時にね、悟が射殺された天元様を
抱えてくれていたんだけど。
その時周りにいた非術師の態度が……
なんというか、私には不信だった」
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