第7章 君が私の煇。Ⅱ
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疲れてぐったりしている間に
今日は珍しく先に傑はシャワーを
浴びに行った。
少し前から、貫禄のある体格じゃ
ないかもとは思っていたけど。
夏バテ…には少しだけ早い。
ご飯もちゃんと食べていた気がした。
何か悩んでいるのだろうか。
少し前に傑と悟で、天元様の依頼があって
そこで凹んでいたのは見ていて分かった。
傑は私に気遣って何もないそぶりを
していたけど、バレバレだった。
「………どうしたんだろう」
「何がだい?」
思わずでた独り言に返事が返ってきて
びっくりして飛び起きたらシャワーから
帰ってきたらしい、傑が立っていた。
思わず側に行き、抱きしめる。
「おっ、と。どうしたの?」
「………傑、痩せた」
「うーん、そうかな?夏バテだよ」
「嘘、何か悩んでる?」
「全然、でもないけど………はあ。
君のその目に弱いのを知ってて
そんな目で見つめてくるのかい?」
「それは知らなかった。
けど、何かあるなら言って欲しい。
私達…付き合ってるし…」
「やれやれ、逃げれそうにないかな。
まずシャワー浴びてきて、それから話そう」
上手くはぐらかされた気もしないでも
ないけど、言われた通り私もシャワーに向かった。
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