第6章 私はマリオネット。
.
部屋に戻ってきて、ベッドに沈む。
「真希………怒ってたな」
誰も聞いていない、独り言。
確かに、私の為に憂太に言ってくれたのに
あの言い方は無かった、失敗したな。
かと言ってメッセージも
何を打って良いのか分からなかった。
憂太も。
あんなに怒ってたのは百鬼夜行以来かな。
人が怒っているのを見るのは苦手だ。
こっちも要らない神経を使ってしまう。
色々考えていたら部屋の外からノック音が
聞こえてきた。人物的にパンダか棘がいい。
「………はーい」
「……あ、僕、憂太です。
雪奈ちゃん今大丈夫?」
全くもって大丈夫では無いが
そのまま部屋の外で放置するわけにも
いかないので、扉を開ける。
.