第5章 犬、時々虎。Ⅱ
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「そういえば、釘崎と原宿
行ったんだよね?どうだった?」
「楽しかったよ!
今度は悠仁も一緒に行こうね」
「うん!」
そんな話をしていたら
あっという間に自分の部屋の前に
着いてしまった。
「ありがとう、悠仁。
それじゃあまた明日ね」
「ん………あー、えーっと……
もう少し、話したいんだけど……
まだ眠くない?眠いなら戻る」
「まだ、眠くない…けど」
部屋、片付けてたっけ。とか。
そもそもこんな時間に彼氏を部屋に
招くとかそういう事では?とか。
色々考えたけど、やめた。
「………良かったら、入って」
もうその場任せ。
どうにでもなれ、そう思った。
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