第5章 犬、時々虎。Ⅱ
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「あー!伏黒!ボンビー付けないでよ!」
「そこにいるのが悪い」
「…………5!やったー!
また俺1番乗り〜!」
「悠仁が凄い強い」
「このゲームおかしいんじゃないか?」
「ひでえ!俺何もしてないよ!?」
3人で盛り上がって桃鉄をしていたら
既に23時。明日に響く時間になった。
チラッと2人を見たら
悠仁は元気だけど伏黒は欠伸をしていた。
そろそろお開きかな。
「………そろそろ部屋に戻ろうか?
もう遅いし…明日も授業あるし」
「……っああ、そうだな…眠い…」
「うっそ!もうそんな時間か!
そしたら雪奈!部屋まで送る!」
「え、いいよ悪いし!」
「いいからいいから!
伏黒は隣だからさっさと戻れ」
「言われなくても戻るよ、じゃあおやすみ」
「おやすみ、また明日ね」
「おう」
もそもそ、という効果音があう。
余程眠かったのだろう、伏黒は
また欠伸をしながら部屋を出て行った。
コントローラーを片付け、悠仁の部屋から
出る準備を終えた。
「……あ、ありがとう!
そのままでも良かったのに」
「流石にそのまま帰れないよ」
「そういうしっかりしてるところ
めっちゃいいと思う!偉い!」
凄い褒められてる。
そんな些細な事で褒められ慣れてないから
なんだかそわそわしてしまう。
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