第5章 犬、時々虎。Ⅱ
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でも、行っちゃおう。
ただ気づいて無いだけかもしれないけど。
そう思ってからの行動が早かった。
だってもう悠仁の部屋の前だもん。
すごい、中から悠仁と伏黒の声がする。
悠仁が笑ってて、伏黒は…不機嫌?
3回ノックすると中からどーぞ!と
元気な声が聞こえてきたから扉を開けた。
「………桃鉄!」
「あ、雪奈!そう!
今伏黒キングボンビーなの!」
「何で俺だけに付いてんだよ!」
「だから目的地から遠いんだってば!
………あれ、何か用事だった?」
「いや、連絡ない…から…気になった…?」
考えてみたら、すごい恥ずかしい事してる。
悠仁がポカン、という効果音が似合う顔をした。
でも、すぐにいつもの笑顔になった。
「そっか!ごめんね!伏黒と桃鉄ずっと
やってたから気づかなかった!
良かったら雪奈も桃鉄やる?」
「え、いいの?何か悪いな」
「別に、安比なら勝てる自信ある」
「伏黒お前雪奈に失礼だぞ」
なんだかんだ仲間に入れてもらった。
コントローラーを渡されて名前設定をした。
正直、ゲームは得意じゃ無いけど
コレはやるしか無さそうだな……。
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