• テキストサイズ

純愛こそ、呪い。〈 呪術廻戦 〉

第5章 犬、時々虎。Ⅱ




野薔薇が何かを言いたそうに私を見る。
けど、特に何も言わなかった。


「……はあ、虎杖に悪いし。
雪奈、また付き合ってくれる?」

「もちろん、次は真希さんも」

「そうね!じゃあ帰りましょうよ」


ニカ、っと笑顔を向けられた。
本当に素敵な顔で笑う子だな、と思う。

2人で電車に乗り、高専に戻る。

戻る間に、悠仁に返信してない事を
思い出して、文字を打ち込んだ。


『お疲れ様!今から高専に戻るよ。
竹下通り楽しかった!今度、一緒に
見てまわろうよ。』


送信し終わって、一つため息をつく。

こうしていればただの高校生。
でも、任務が入れば生きるか死ぬかだ。


「絶対4人で卒業したいな…」

「………声に出てるわよ。
当たり前じゃない、絶対よ」

「私、野薔薇とタメで良かった」

「私も、今度は渋谷に行くわよ」

「もちろん」


少ししんみりしながらも高専に着いた。
着いてからすぐ野薔薇と別れて自分の部屋に
戻ってきたけど、そういえば、返信が来ない。

いつもならこの時間はわりかし
早めに返信が来てた気がする。

……この時間に部屋に行ったら迷惑?

もう時刻は21時過ぎ。
一般的に言えば迷惑な時間である。

/ 114ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp