第4章 私がいるでしょう。
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「……あ、絶対変な事考えてるでしょ」
「バレました?七海に似合う女性って
硝子さんみたいな女性かな〜なんて
思っちゃいましたよ…」
「大丈夫、この学校にいる男興味無い」
「そんなこと言えるのも硝子さんの
魅力的なところですよね」
「なんで?雪奈も可愛いし大丈夫だよ。
いつもみたいに自信持てって」
「………ありがとうございます」
硝子さんの後輩で本当に良かった。
こんなにいい人に相談乗って
もらえるなんて恵まれ過ぎてる。
そんな事を考えながら視界を下に向けたら
外に七海と灰原がいた。
「あ、七「あ!いた!雪奈!!!」
七海と灰原を呼ぼうと大きい声を
出そうとしたら、凄い大きな音で屋上の
扉が開けられ、その瞬間にその扉に
負けない五条さんの声が聞こえてきた。
「おい、今日ヒマ?ヒマだよな?俺に付き合え」
「何故!?」
「七海になんか負けてるのが気に食わん。
駅前に出来た店のパフェ食べに行こうぜ」
駅前に出来たお店のパフェ……!!!
確かニュースにもなってた
有名なお店の看板メニューだ。
正直…凄く行きたい!けど……
「五条さん…あの……」
「今返事いいから、座学終わったら
クラス行くから帰らねえで待ってろ」
そう言って勢いよく扉を閉めていった。
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