第4章 私がいるでしょう。
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「雪奈、七海とはどうなの?」
「もー相変わらずですよ!
全然なびいてくれないんです!
でもそんな所も好きなんですけど!」
「雪奈なら大丈夫だよ。
自信のある女性は魅力的に見えるしね」
「夏油さん…嬉しいです、泣きそう…」
「そいえば七海の何がいいの?」
「え、っと、カッコいい、ところ?」
「顔だったら俺、どう?」
ズイ、っと五条さんが目の前にくる。
澄んだ青い目に私が映る。
「悟、あまり雪奈を困らせちゃだめだ。
口説くならちゃんと口説かないと」
「はあ?なんで雪奈を
口説かなきゃいけねーんだよ!」
「こんなクズら気にしなくていいから。
面倒だしタバコ吸いたいし着いてきて」
五条さんは何故か少し不貞腐れてて
夏油さんはにっこりしながら手を振られた。
屋上にきて硝子さんがタバコを吸う。
1つ上に見えないくらい大人な女性だ。
………七海に似合う女性って
こういう雰囲気の人なのかな?
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