第2章 最強なんて要らない。
.
凄く気持ちが良くて、心地良い。
スローセックスって言うんだっけ、これ。
あ、まだ愛撫だった。
「ねー、そんな可愛い顔しないで。
もっと反応見たいのに入れたくなっちゃう♡」
「も、ッ♡いれてぇ……さとるっ」
「………手加減、出来ないカモ」
そんな事言っても、今日の悟は
とても優しい、入れてから動かず
ただただ抱きしめてくれてる。
本物のスローセックスってやつだ……
さっきまでいじけてて悟に
当たってたのを思い出してまた泣きそうになる。
すごい面倒臭い女だ、私。
「……どーしたの?泣きそうな顔してる」
「面倒、臭い女だなって、思って…」
「そんな事ないよ。僕の事が好きで好きで好きで
仕方なくてそんな可愛い事になってるんでしょ?
旦那としてはこれ程嬉しい事はないよ」
「本当?」
「ホントホント♡
てゆーか、さっきから中、締めてくるけど
ワザと?僕の事煽ってる?」
「え?煽ってなんか、っあ゛♡♡♡」
「んまあ、煽って無くても
もう本気出しちゃうんだけどね♡」
さっきまでのゆっくりとした空気が嘘の様に
動物の様に奥を突かれる。
可愛い可愛いと言ってくれる悟には
申し訳ないけど、こういう時ばかりは
可愛いからは程遠い声を出してるんだろうと思う。
.