第2章 最強なんて要らない。
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「さーて、お嬢様。
今日はどんな風に抱かれたいかな〜?」
「……好きにして下さい」
「え〜せっかくリクエストしてるのに」
「…………死なない程度に」
「だーかーらー、死なないってば」
いつもの目隠しを取り、綺麗な水色の瞳が出てきた。
力強くて、優しく愛らしい瞳。
悟の唇が首筋を伝った。
時々吸う様な、噛む様な、
こそばゆくて、小さく反応してしまう。
そんな小さな反応でも嬉しそうに悟は笑う。
「はーあ、可愛いなあ僕の奥さん。
なんでそんないちいち可愛いの?」
「知らな、いッ…ん、」
「うんうん、本当は泣くほど抱き潰したい
んだけど、今日はやめとくね」
そう言って、ゆっくりと、一つずつの反応を
愉しむ様に愛撫をしてくる。
「……やっぱり、君は可愛いね。
僕に触られたところ全部気持ちいいって顔するよね。
違ってたらショックだけど」
「…っふ、あ♡きもち、イ、いよ…ん!」
「ずっと見てたいなぁ、雪奈の反応」
耳朶を甘噛みされたり、たまに下を強く
いじられたり。
優しくて、少し意地悪で。
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