第9章 さしすと恋愛相関図。
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そう言うや否や、携帯を出し誰かに掛ける硝子。
もやもやと、嫌な予感しかしなくて胃が痛くなる。
いつもは賢いのに、何故こんなにも無鉄砲なのだ。
相手先には繋がらなかった様で、舌打ち。
不覚にも笑ってしまった。
「なに」
「いや、舌打ちする程かなって」
「何ならいつも人の都合お構い無しに
掛けてくるくせに私の時は出ないのかよって思ったら腹たった」
「ごめん誰に掛けたか分かったわ」
そんな話をしてたらすぐ折り返しがきた。
着信者の名前は、五条悟。
そうだね!2対2で男女だし合コンが成立するね!
なーーーーんてなる訳ないだろ。
バチクソ高い顔面偏差値の中に私が入った日には
矢が降り注ぐに違いない。
「ん、じゃあそっち向かうから」
不穏な返答をした硝子が電話を切った。
「………そっち向かうから?」
「うん、今から五条の部屋向かうぞ」
思った通り、地獄の合コンが幕を開けようとしていた。
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