第7章 すれ違い(BLEACH/日番谷)
「じゃあ早くくっついちゃえばいいのに!」
「はあ!?」
「てか、早くしないと他の男にとられちゃうよー?あの子を狙ってる男なんてうじゃうじゃいるんだから!」
確かに雛森の言う通り、に一目惚れする男は多い。
新入隊員に告白されるなんてのも日常茶飯事だ。
「んなこと言ったって、大体、あいつが俺のこと好きかわかんねえだろ!」
「えーわかるよ」
「何を根拠に……」
「女の勘、かな」
ふふん、とどや顔する雛森。
対する冬獅郎は、気迫負けしたようにはあ、とため息をつく。
「まあ、早くしたほうがいいよってこと!私はそろそろ行くね!」
執務室の扉にはりついていた乱菊は、雛森の霊圧が扉へ近付くのを感じ、一旦離れ陰へ隠れる。
そして雛森が出て行ったあと、さっき自分が仕事放棄して逃げたことなどなかったかのように、平然とした、というか、どちらかといえば冬獅郎に対してムスッとした表情で執務室へ入った。
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