第7章 すれ違い(BLEACH/日番谷)
「。やっぱり隊長には何かしら言っといた方がいいと思うけど?」
「……なんでですか。砕ける恋に向かって行くほど強い女じゃないですよ、私は。」
はぁ、と嘆息し、乱菊から目をそらす。
「なあに言ってんだか!第一、あの二人は付き合ってるわけじゃないんでしょう?」
「…そうですけど!絶対無理ですよ…」
「そんなの言ってみなきゃわかんないじゃない。」
「わかりますー。今までもこれからも、私が桃の立ち位置を変えることなんてできないんです。」
うじうじうじうじと言い訳に言い訳を重ねるに、いらいらし始めた乱菊。
呆れたように大きくため息をつくと、今度は乱菊がの腕をがしっとつかみ、十番隊へと向かい始めた。
「ちょ、え、ちょっと!乱菊さん!?」
「何よー。あんたが何も言わないんだったら、あたしが聞いたげるから。あんたは外で待機!」
「は!?ちょ、無理ーっ!!」
さっきとは真逆の光景。
そして数分もかからぬうちに十番隊へ到着。
乱菊が扉を開けようとすると中から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
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