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Short Storys

第7章 すれ違い(BLEACH/日番谷)


「え……なんでがいるのよ?」

「書類届けに。+乱菊さんを連れ戻しに………」


ガシッ

一瞬のうちにまた逃亡を謀ろうとした乱菊の腕をが掴む。


「逃がしませんよ、乱菊さん。」

「う……ちょっと。ここは女同士で見逃すとこじゃ……」

「まさか。もう私もしびれを切らしてきましたので。」


にっこり、と黒いオーラをまとった笑みを浮かべる。

有無を言わせないその笑みに、乱菊は反論できるはずもなく。

はがっちりと乱菊の腕をつかんだまま、九番隊副隊長―檜佐木修兵に書類を渡した。

そしてそのまま、反対方向へ歩こうとする乱菊をズルズルと引きずりながら十番隊へ向かう。


「はあー………タイミング悪すぎよ、…ちょうど移動しようとしてたときにさあ……」


引きずられながらブツブツと文句を言う乱菊。

乱菊さんが悪いことをした罰ですよ、と同情の余地もなく言うに、面白くなさそうに口をとがらす。

が、何か思いついたのか、これはいい機会と言わんばかしに目を輝かせ、を見上げた。


「、あなた、隊長とは何もないの?」


その言葉を聞いた瞬間、はピタッと歩みを止め、困惑の表情で振り返った。



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