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Short Storys

第2章 ささやかな願い(PandoraHearts/エリオット)


本人たちは断じて認めようとしないが、どこかしら似ているエリオットとレイラ。

肩をすくめてリーオがくすっと笑った。


「じゃあ、どこから行く?」

「あたしが思うに、案外図書室にいそうな気がするのよね。あたしたちからはとりあえず逃げたいけど、実は探してほしい、みたいな。」


あれ、意味わかんなくね?

今言った言葉を自分自身が理解出来なかったのか、首を傾げて自問自答するレイラ。

だが、エリオットからの視線に気付くと、怪訝そうに眉を潜めた。


「何よ?」

「……いや、同感だなって思ってよ。」


どうやらエリオットもレイラと同じことを考えていた様子。

どこか似ている二人だからこそは二人を慕っているんだろうなあ…

先程から二人を見ていたリーオはそんなことを考えていた。


「じゃ、二人の意見も一致したことだ「「して(ない/ねぇ)!」」

「………わかったから。早く行こうよ?」


どれだけ一緒にされるのが嫌なのか……

もはや呆れ気味にため息をついて、三人で目的の図書室へ向かった。


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