• テキストサイズ

Short Storys

第2章 ささやかな願い(PandoraHearts/エリオット)


「…あれ?どったの?」


なんでお前がいるんだよ的な瞳で声の主を見るエリオットを、対するレイラが覗き込む。


「そりゃあミス.レイラだっての行方が気になるでしょ。」


エリオットの心を見透かしたように答えるリーオ。


「いやなんでオレの心読めt」

「ピンポンピンポンさすがミスター.リーオだ」


ごっ!

自身の台詞を遮ったうえにちょっと五月蝿すぎたレイラに、エリオットが手刀を一発。


「ちょっとー……レディに手刀はないでしょー…………」


頭を抑えてうずくまり、レイラはぶつぶつとエリオットに文句を飛ばす。

そんな彼女に、エリオットははっ、と鼻で笑った。


「そんな五月蝿いレディなんていねぇよ。」

「そっかーミスター.エリオットにしてみればレディはだけなのね!」

「ばっ……何言って…!」

「ブブー!貴方なんかにはやってあげないから!」


いつのまにか復活し、この国を治める大臣の娘とは毛頭思えない、仁王立ちで笑うレイラ。

まるで小学生のような喧嘩である―しかも女であるレイラの方が優勢という。


「はぁ……二人とも、探すんじゃないの?」


あーだこーだ言い合いを続ける二人を見ながらリーオが呟く。

すると二人はぴったり息を合わせて(?)振り向くと、


「「んなのわかってる(よ/わよ)!」」


二人してそう言い放った。


.
/ 78ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp