第62章 これからも家族3人で幸せに(❤︎)
「パパ!!パパ!!コレのってこうえんいく!!ぜったいいく!!はやくじゅんびして!!」
「え〜…家でゴロゴロしたい」
「めっ!!ママもいくっていってた!!」
「(…言ってない。)」
「え?マジで?じゃあオレも行く」
まだ行くとも言ってないのに、柊はカノと行く気満々だった。そうなれば当然マイキーも行くと言い出す。三人で行けることになって、柊は嬉しそうに笑う。
《わはは!電話越しからでも喜んでいるのが伝わってくる。カノよ。今日はソレに乗って柊を存分に遊ばせると良い。》
「この前だって高そうな服を何着か送ってもらったばかりなのに…」
《良い良い!儂が好きで勝手にやってることだ!お前は何も気にせんで良い!》
「じぃじありがと〜!だ〜いすき!」
《孫からの嬉しい言葉を聞けたところでそろそろ切るぞ。家族の邪魔はしない主義だ。》
「…ありがとうございます」
《たまには孫の顔を見せに実家に遊びに来ると良い。有咲も零夜もお前たちに会えるのを楽しみにしてるようだからな。》
「わかりました。でも今度なにか送る時は事前に連絡してください。突然大荷物が送られてきて驚きましたよ」
《忘れなければな!》
豪快な笑いを洩らし、尚登は通話を切った。
「ママー!はやくおそとー!」
「ちゃんと上着着ろよ柊。風邪でも引いたらどうすんだ。オマエの体に悪い菌が入るとかぜってーに許さねぇから」
「うん!しゅーかぜひかない!わるいきんは、めっ!ってする!」
「悪い菌はパパがぶっ飛ばすから、柊は楽しく遊んでろ」
「わぁ!パパつよい!」
「オマエのパパは最強だからな。大事な家族には指1本触れさせねーよ」
「パパさいきょー!」
わしわしと柊の頭を撫でるマイキーと楽しそうにはしゃぐ柊を見て、カノは微笑ましそうに笑った。
◇◆◇
「さんりんしゃすごーい!」
初めて乗る三輪車に興奮が収まらない柊。
「ママ!」
「はい」
「しゅーかっこいい?」
「とびきりカッコイイよ」
「せかいいち?うちゅういち?」
「どっちも」
確か昔マイキーにも自分はカッコイイかと聞かれて、宇宙一と返したことがあった。
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