第2章 はじまり
無言の時間が少しでも惜しくて
ガバッと起き上がる
「どわっ!」
「今日は起き上がって、動こうと思います!」
「お‥おぅ‥」
いきなり、布団を勢いよくあげ、掛け布団が銀色の人にふりかかる
「なのでっ!」
「着替えなら手伝‥」
「結構です」
はっきり、きっぱりと言い、
「あ、着替えるんで出て下さい」
目が点になり
「‥」
ポリポリと、首もとをかきながら
「へいへーい。」
と、部屋を出ていく銀色の背中を見つめ
ピシャッ
しっかりと、襖が閉まるのを確認
「さて、今日は 何を 着ようかな」
と起き上がる