第4章 夜
ハァハァと小刻みな息遣いが部屋に響き
ハァハァと荒い息遣いが上乗せしてくる
あたしはなんで···
でも······気持ちいいけど
なんで·····
朦朧としている中、気持ちのいい口内に食らいつく
「舌··舌出して··」
息が辛くボーっとする中、舌の出し方がわからず
「こぅ?」
と聞きながら舌を出す
口の左側が上に上がりニヤッとする銀色を見つめると
「うまそうじゃねぇか」
と
絡ませてくる
あ、喰われる
本当に【喰われる】と思った
口周りが唾液でベタベタになりながら
ただ貪るように喰らいつかれた