第3章 日常
「あ〜美味しかったぁ…ご馳走さまでしたっ」
お茶を飲み干し、ふと神楽と目が合う
「もぐもぐもぐもぐ華もぐもぐもぐもぐ」
「神楽ちゃん、食べながらはお行儀悪いよ?」
ふふっと優しい笑みを浮かべながら話す華を見て
「華、私今からダークマダー持ってゴリラのとこ行って来るネ」
ダークマダー?ゴリラ?
動物園なのかな…なんだろう
「ダークマ…」
「神楽、気をつけてな」
神楽ちゃんに聞こうとしたら、被さるように銀色の人が会話をする
「銀ちゃんも華もまた後で会うネ」
神楽ちゃんが走り出す方向を見つめると、さわさわさわと、優しい風が吹き、チラホラ桜が舞い落ちる
「…だな」
横にいた銀色の人が何か言った