第3章 日常
ふらふらと
ふらふらと
あー…桜かぁ…去年みてないな…
今朝のことは葬り去り、ぼーっと道を歩く
「華」
なんだろうと銀色の人をみると
「ほら、華の好きな三色団子だ」
ふふっと自然に笑みがこぼれ
「緑色は差し上げますが桜色は私のです」
「わーってるよ。ほれ」
今日は人数分あると、一本渡される
「華〜じゃぁっ白色は全部あたしのねっ」
「神楽ちゃん、食べすぎると夕飯食べられなくなるよ?」
ピタッと空気が止まる感じがした
どうしたんだろうと思いつつも、目の前の三色団子に誘惑され
「いただきま〜す」
甘味には勝てず、食べ始める
「……銀さん…やっぱ華…おかしいある」
「………わーってるよ…」