第5章 禁断の扉(柊魁明)🔞
それから私は、取材や記事に行き詰まったら
決まって柊さんの元へ相談しに行く
そうすると、面白いくらいに発想や構想が浮かび
仕事が捗るのだ
「───よし、みんなお疲れ!ひと段落した者から帰ってもいいぞ」
柊さんの一言に、ひとり、また1人と会社を後にしていく
「名前さんもお疲れ様。どうだ、飯でも食いに行くか?」
「はい!」
ここまでは、よくある上司と部下の会話だが
私たちには秘密がある
不倫関係だ
何度か柊さんに仕事の相談をしているうち、
上司としてではなく、1人の男性として、柊さんを
好きになっていた
そして、私の思いを伝えてお付き合いが始まってから
奥さんがいることを知らされた
しかし、奥さんは子供が出来にくい体質のようで
夫婦関係はあまりいいものではないらしい
それならばいっそ、私が柊さんとの子供を妊娠すれば
奥さんから奪えるのに