第3章 ヒミツの保健室(北条蓮)※微エロ
次の日の朝
私は少しだけ早起きして、いつもよりメイクに気合いを入れ
下着を可愛いものにした
いつもなら、楽ちんさ重視で男子高校生なんかが見たら
幻滅しそうな無地のものだ
出勤して朝礼が終わり、保健室のベッドのシーツを交換したり
薬や絆創膏の補充をしたり雑務をこなしたり…
そんな時にふと、昨日のことを思い出す
「来るわけ…ないか」
ポツリと独り言を呟くと、保健室のドアが開く
期待して見ると、体育の授業中に突き指をした生徒
湿布を貼ってテーピングで固定する
「はい、これで良し。念のために病院行きなね?脱臼や骨折も有り得るから」
「うん、ありがとう先生」
数時間後、今度はサッカーの試合中に転んで擦りむいたという生徒
膝小僧は痛々しく皮が剥けて血が滲んでいる
「ちょっと痛いけど我慢してね?」
脱脂綿に消毒用アルコールを含ませてぽんぽんと傷口を消毒し
大きめの絆創膏で覆う
「はい、できたよ。お風呂の時痛いかもだから、傷口を抑えて湯船に浸かるといいわよ」
「そうなんだ。ありがと、先生」
保健室のドアが開く度、北条くんじゃないかと期待しては
違う生徒で落胆する
まるで恋する乙女だ
放課後になり、勤務時間があと少しで終わる
「今日は会えなかったな…」
残念な気持ちで"本日の報告書"をまとめていると
保健室のドアが開く
「北条くん…!」
1番会いたかった人を目の前にして、心臓がドクンと跳ねる
「先生、来ちゃった。"頭痛いから休ませて?"」
「…っ。ベッド、行こっか…」
1番奥のベッドに腰をかけてカーテンを閉めると
どちらからともなくキスをする
くちゅくちゅといやらしい音、校内で生徒とキスをしている背徳感に頭がクラクラしてしまいそう